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算数の文章題は、7つのポイントで楽勝!

投稿日:2020年6月1日 更新日:

先に言ってしまうと、文章題を解くための7つのポイントは、

  • 文章の量は、ヒントの量だ!
  • 問題にツッコミをいれろ!
  • 問題を先読みしろ!
  • 聞かれていることを把握しろ!
  • とりあえず絵を描け!
  • 問題を作っている人を疑え!
  • 答えの場面をイメージしろ!

です。「単純計算はできるけど、文章題は苦手…。」、「文章題を見るだけでやる気がなくなる…。」、「文章題では、ついうっかりミスをしてしまう…。」このような児童はとても多くいます。

このような児童は、文章題を解くための7つのポイントをやっていないだけなのです。このページでは、どんな子でも文章題が解ける方法を解説します!

文章題が苦手な原因①:長い文を読む気にならない

長い文章題を見ただけで、「難しそう」、「読むのが大変」、「面倒くさい」と感じる児童は多くいます。しかし、学習意欲は、問題を解く力の源です。問題を読む気がない子が、問題を解けるわけがありません。

それでは、どのように児童の「文章題を解こう」というやる気を引き出していけばいいのでしょうか。

解決策①:文章の量は、ヒントの量だ!

長い文章題を見ただけで、「難しそう」、「読むのが大変」、「面倒くさい」と感じる児童は多くいます。

しかし、文章が長いということは、それだけ、情報量が多い!つまり、問題を解くためのヒントが多くある!ということなのです。

ヒントが多い方が問題を解きやすくなりますよね。私は、子ども達に、

「文章題が長いほど、ヒントが多くて解きやすいからがんばれ!」

と声を掛けています。すると児童は、少なくても1度は、文章を読んでくれます。

解決策②:問題にツッコミをいれろ!

算数では、多くの問題は、日常に起こりうる出来事です。ですから、そこには必ずストーリーがあります。

算数では、1時間の授業の中で身につけたい内容が確実に決められています。先ほど、「多くの問題は日常に起こりうる」といいましたが、少し無理のある問題も中にはあります。例えば、

という問題を読んだときに、

「なんで15こもみかんがあるのに、さらに買ってくるんだよ!」とか、「ぜんぶの数をかぞえるなら、買ってきた数かぞえろよ!」とか言った具合です。

授業者に向かってツッコミを入れたら怒られるかもしれません。(私はそういう子が大好きですが)自分の頭の中でしたら、どんなにツッコミを入れても怒られることはありません。

「くだらない」と思われるかもしれませんが、物語をしっかり頭の中でイメージできていないと、ツッコミを入れることはできないのです。

しかも少し、文章題を読むのが楽しくなりますよね。

文章題を「難しそう」、「面倒くさい」と思わずに、「楽しいもの」と思わせれば、間違いは大きく減りますよ。

文章題が苦手な原因②:何を言っているのか、わからない

文章量が多い=ヒントが多い かもしれないけれど、「問題を読んでも、何を言っているのか理解ができない。」という児童もいますよね。

算数のテストでは、テストに題がついてしまっています。「たし算」とか「わり算」と書いてあれば、碌に文章を読まなくても、四則演算のどれを使うのかは明確です。

日頃のテストは良い点なのに、学期末テストはあまり点が取れない…。

という子は、

今はたし算の勉強をしているんだから、みんなたし算なんでしょ。」と考え、本当にその学習を理解しているとは言えません。

それでは、どのように文章を理解させ、学期末テストでも点数が取れるようになるのでしょうか。

解決策①:問題を先読みしろ!

先ほども言いましたが、算数の問題にはストーリーがあります。このストーリーが完結する前に、様々な推測をするのです。

問題が、

という出だしで始まったとしましょう。この文の続きを想像するのです。

さらに、問題の解法もあわせて考えられたら最高です。

このように準備をしておけば、予想通りなら問題解決は終わったようなものです。

予想通りでなくても、これからがスタートですから、何の問題もありません。(これは『問題の見通し』です)

見通しを行うことで、問題に対して事前に準備をすることができるようになります。

解決策②:聞かれていることを把握しろ!

多くの算数の授業で、文章題を読んだ(書いた)あとに授業者が、

わかっていることと聞いていることに線を引こうね。」と促しているのを見かけます。この声掛け自体は悪くないのですが、

A:わかっていることの把握 ⇒ 聞いていることの把握

B:聞いていることの把握 ⇒ わかっていることの把握

のどちらの流れで児童が考えているのでしょうか。

文章題を苦手とする児童は、Aの順にやろうとし、「よくわからない。」と言っていることがあります。

聞いていることを解決するためにわかっていること(情報)を集めるので、情報の整理は、必ずBの順に行わせましょう。

子どもが、下のように線を引いていたら要注意です。

おかあさんとおにいさんの年は、問題を解くためには不要です。上のように、文章全体に線が引かれているとき、問題を整理できているとは言えません。

解決策③:とりあえず絵を描け!

算数が苦手な子は、

「算数が得意な子は、すぐに解き方がわかってうらやましい!」とよく言いますが、この考え方は間違いです。

算数が得意な子は、すぐに解き方がわかるのではなく、とりあえず何かをやる子なのです。

算数が苦手な子は、よい解き方はないか頭の中で考え、ギブアップする子なのです。

文章を何度読んでも、内容が理解できないことは誰にでもあります。その時に、絵(や図)にかいてみましょう。使えそうな数値があれば、そこに書き込みましょう。

すると、今まで見えてこなかった情報が見えてくるのです。算数は頭の中で考えるものではありません。まずは筆を走らせる癖をつけさせましょう。

文章題が苦手な原因③:うっかりミスが多い

文章題が長いとき、適当に サーっ と流して読むとうっかりミスをしてしまいます。

解決策①:問題を作っている人を疑え!

問題を作っている人は人間です。そして、問題(テスト)は評価をするために用いられます。

テストを行ったときに、全員が100点、全員が0点では成績がつけられません。そこで、算数のテストは大体平均点が90点前後になるようにつけられています。(中学数学は60~70点)

つまり、10問あったら1問くらいは、みんなが間違える問題を作るのです。

しかし、算数では出題範囲は狭く、間違えさせること自体が難しいのです。そこで、問題を作る人が目をつけるのが「単位」です。

という問題に「32m」と答える子のなんと多いことか…。問題を作る人は、解く人を騙そうと考えているということを常に意識させましょう。

解決策②:答えの場面をイメージしろ!

算数のテストの丸付けをしていると、とんでもない解答をしてくる子が多くいます。

上の問題で言えば、「歩いた距離32km」や「おねえさん52才」など、少し想像すれば、現実的におかしいことは明らかなのに、です。

しかも、「何度も何度も見直しをした!」という子であっても、このようなミスをしてしまいます。

このようなミスをする子は、数字だけ追って「見直しをした!」と満足をしてしまっているのです。

何度も言うようですが、文章題はストーリーです。答えを導いたことにより、ストーリーが完結しました。そこで、ストーリーを読み返しながら、想像するのです。

「学校から家まで32km歩いた…ケニアの小学生か?」

「おとうさんが42才で、おねえさんが52才…再婚して連れ子か?」

といったように、誤りに気が付くはずです。もちろんストーリーを絵にかくことも非常に有効です。

 

このページを読んだ結果、「文章題が解けそうな気がする」、「文章題が解けるようになった」という児童が1人でもいたら幸いです!

 

 

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