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1年生の算数

1年生:長さの間接比較 授業のポイント

投稿日:2020年5月21日 更新日:

長さの直接比較の授業についてはこちらを参照してください。

長さの直接比較では、移動ができるもの2つ以上あるもの折ることができるもの の長さについて考えました。

 

先に言ってしまうと、長さの間接比較の授業のポイントは2つ

①直接比較ができない場面の設定

②長さを写し取るのに適している媒介物

です。特に②については、ほとんどの教科書では扱われていません。

この2つのポイントをどのように抑えるのかを説明していきます。

長さの間接比較に用いる教材 教科書バージョン

多くの教科書では、はじめに分厚い本のたてと横の長さを比べます。

これは、前時の直接比較の際に、紙を折って、紙のたてと横の長さを比べたので、折ることのできない本という制限をつけたわけです。

児童に活動させる場合には、算数の教科書自体を教材とし、

「算数の教科書のたてと横の長さは、どちらが長いかな」

と問います。

無理やり教科書を折ったり、隣の人の教科書を使ったりして、直接比較をしようとする子も出てくるでしょう。

「教科書は大切だから折らないでほしい。」

「もし教科書が1冊しかなかったらどうしよう。」

と、制限をして、直接比較ができない状況へと追い込みます。

 

この教科書のたてと横の長さを比べる活動には『必要感』がありません。また、どう考えても、たての方が長く、横の方が短いですよね。

(ランドセルに教科書を入れるときに、教科書を寝かせて入れる子は見たことがありません。)

私個人の意見としては、下で紹介する机と教室のドアの長さ比べの方がおすすめです。

長さの間接比較に用いる教材 机&ドアバージョン

「先生の机をろうかに出したいのだけれど、ドアを通るのか心配なんだよ。」

と投げかけてみましょう。

ドアの幅(長さ)よりも机の長さの方が短け(小さ)れば通る ということと、

どことどこの長さに着目するのか の確認は、必ず行いましょう。

解決策① 机を移動させる

前時に直接比較を習っていますので、「机を動かせばいい」と考えるのが自然が思考です。しかし、それでは、本時の目的である「間接比較」に発展しません

「重たいから、机を動かさないで、通るのか知りたいんだよ。もし通らないなら他の方法を考えるからさ」

と、直接比較ができない状況に追い込みましょう。

解決策② 手を使う

机が移動できないとなると、何か移動できるものを使うしかないと考え始めます。

多くの子が真っ先に使うのは自分の体でしょう。「机の長さはこのくらいだから」と

両手の間隔をそのままに、ドアまで移動します。(誰しもこんな経験ありますよね)

しかし、このやり方は、手が動いてしまうので、正確ではない ということで却下します。

解決策③ 腕を使う

解決策②と同様に自分の体を使います。両手の間隔では動いてしまうので、自分の腕を使うのです。

これは、自分の腕を媒介にした間接比較です。

大人でも家具を買うときに、正確な長さを測らずに、「指先からひじくらいまでの棚」などのように体を使いますよね。(私だけ…?)

解決策④ ひも(テープ)をつかう

教科書にも載っている間接比較の王道ですね。しかし、すぐにテープを渡してしまってはおもしろくありません。

ゴムひもを渡してみてはどうでしょうか。

ゴムは伸び縮みするので、媒介物としてふさわしくないのです。

子ども達からは、「普通のひも!」「伸びないやつ!」と批判されるでしょう。

私だったら次に、「わかったわかった」と言って、3~4cm程の短いテープを出します。

子ども達から「短すぎる!」「もっと長いやつ!」とさらに批判がくるでしょう。ここでようやく、長いテープを出して、長さを写し取る活動を行います。

 

長さの間接比較の授業では、

『長さを他のものに写し取れば、動かせないものも長さが比べられる。』

といったようなまとめになります。

しかし、写し取る媒介物はどんなものでもいいわけではありません。

両手の間隔やゴムなど、媒介物自体の長さが変わってしまうものは媒体として適さないのです。これは、教科書には載っていませんが、大切なポイントです。

おまけ:次時へ

短いテープの件は無くても構いません。

しかし、授業の最後に、

「実は、この短いテープでも長さを比べる方法があるんだよなぁ。でもそれは次の算数のときでいいや。」

と投げかけてみたらどうでしょうか。

「どうやるんだろう。」「早くやり方をしりたい」と子ども達の学習欲をくすぐるはずです。

 

そして学習は、「任意単位による長さの比較」へと入っていきます。

 

(任意単位の授業は作成中)

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