大人にとっては簡単で、当たり前だと思われる0のたし算ひき算ですが、意外と躓きポイントは多くあります。児童の躓きを事前に知り、指導に役立ててください。
もくじ
2+0=20?
2+0=20な訳ないじゃないか!と思われるでしょうが、20じゃない理由を説明できますか?1年生は十進位取り記数法については習っていないので、「1の位の…」という説明はダメです。
実は、数字で考えるからややこしくなるのです。ブロックを2こ用意し、そこに0こたせば、2のままですよね。
また、「2人で遊んでいます。来る予定だった友達がカゼで来られなくなりました。遊んでいるのは何人ですか?」と、児童の体験に近い説明も有効かと思います。
10-0=1?
上のひき算と同じように、0のひき算も気を付けなくてはなりません。10の0をとってしまう子がいるのです。
こちらも、ブロックで考えたり、あめが10こあって、ママに怒られたから全く食べなかったなどの体験を挙げるとよいでしょう。
何もない=0
また、0は「何もない」を表します。すると、
2-2= と答えに何も書かない子も出てきます。
0+3であれば、何もないところに3をたすことになります。これも児童にとってはイメージが困難です。
ブロックを使う際には、単に机の上にブロックを置くのではなく、円を書いてお皿を真似たり、箱に入れたりし、
「皿の上にイチゴが0こ」や「箱の中にボールが0こ」のようにするとイメージがしやすくなるようです。
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