どの学年でも行うことのできる図形に関する授業です。隙間時間でも行えます。
もくじ
問題
下の12個の図形を仲間に分けましょう。
上の図形はすべて私がwordで作成したものです。元の画像には色がついています。
しかし、ここの学習では、色ではなく、形に注目してほしいので、あえてグレースケールで提示します。
解答
様々な解答が考えられますね。どのような解答でも、理由がしっかりと言えれば正解として良いでしょう。
授業の流れとしては、
5~10分の自力解決 → グループで発表 → 全体で共有
がいいでしょう。
それでは、いくつかの解答を見ていきましょう。
転がるか、転がらないか
1年生であれば、転がるか転がらないかで図形を分ける子が出てきます。
ドーナツ型は判断に困りますが、そこまで厳密に判断する必要はないでしょう。
角があるかないか
転がるか転がらないかに似ていますが、今度は角に注目した子です。低学年でしたら、「触ったら痛そうな形」と表現するかもしれません。
平面か立体か
この分け方も多くの子が考えつくでしょう。低学年の子は、平面を「ぺったんこな形」と言うかもしれません。
もしかすると、円柱や直方体を立体的な形だと見ない子もいるかもしれませんが、ここでは議論しません。
上に乗れるかどうか
この分け方は人によって分け方が変わります。ピエロは球に乗れますし…。「この形を実際に触ってみたらどうだろう…。」と思わないとこの考えはでてきません。
算数の生活化につながる考えです。
求積について
5年生以上の子は、面積の求め方に注目するかもしれません。既習事項によって仲間わけは変わります。
「この図形は面積が求められそうだよ」と話し合うのもおもしろいです。
見方を変える
平面の図形は仕方がないのですが、立体的な図形は様々な角度から見ると、見える形が変わります。
長方形(正方形)
ドーナツ型や正八面体は、少し難しいかもしれません。
円
転がる形と似る仲間わけです。頭の中で図形を動かすことができる子は出してくるでしょう。
直線があるかどうか
図形の構成要素に注目して、直線の有無について考えます。
トポロジー
少し難しいですが、トポロジーを考えても仲間わけができます。
最近では、NHKで「トポロジーのうた」というものが流れているので、もしかしたら考える子がいるかもしれません。
算数の生活化
たくさんの仲間わけをすることで、図形を多面的に見ることができます。さらに、身近にあるものを増やしてみましょう。
先ほど考えた12この図形に、さらに下の6つの図形をたします。
そして、考えた仲間わけに6つの図形を振り分けてみましょう。
身近にあるものの形を算数で学んだ形と結び付けて考えることができるようになりますね。