算数を究める

算数の基礎と雑学をわかりやすく解説します。よりよい算数授業と算数好き児童を増やすサイト

1年生の算数 算数の基礎

家庭でできる『数の分解』の定着

投稿日:2021年4月28日 更新日:

小学1年生の算数の第一の壁『くりあがりのたし算』をクリアするためには、

①10まであといくつ

②数を2つに分ける

という2つの力が不可欠になります。

このページでは、数を2つに分ける(数の分解)を家庭で楽しく学ぶための手立てを紹介します。少しずつレベルが上がるように説明しますので、上から行うことをオススメします。(5の分解を例にあげますが、6や9など他の数でも同様に行ってください。)

おはじき分け

おはじきでなくても、アメやトランプ、ティッシュを丸めたものでも構いません。

5このおはじきを、「○と○○○○」「○○と○○○」のように左右に分けて置かせます。このときに「1と4」のように唱えさせながら操作をさせましょう。

おはじきかくし

おはじきを5こ置き、その内のいくつかを親が手で隠します。子は見えているおはじきの数をヒントに隠されているおはじきの数を当てます。

子は、今まであったおはじきを想像して数を言います。そのため、はじめは一列に並んだおはじきで行い、慣れてきたらバラバラに置いたおはじきで行った方がいいです。

指の数

親が指で2や3などを出します。それをもとに子は、あといくつで5になるのか を答えます。5や10の分解の場合は折れている指の数を数えればよいので簡単になります。

 

リズム手拍子

親が3回手を叩いたら、子はその後に2回手を叩きます。はじめは、「(親)1、2、3はい」「(子)1、2」と声に出してもいいです。おはじきや指を使った数の分解よりもスピードが求められます。段々と速くしていってもいいですね。

 

数字の提示

カードや紙に数字を書き、子に見せます。子はあといくつで5になるのかを答えます。はじめは指を使うかもしれませんが、少しずつ使わなくなります。あえて「指を使わないで。」と言う必要はありません。慣れてくれば指を使うことが面倒になり、自然と使わなくなるものです。

授業では、回数をこなすためにパワーポイントで提示をしています。この段階が素早くできるようになれば、数の分解は合格です。

10秒以内に何枚、10枚を何秒以内 のように目標を持たせて取り組ませてもいいですね。

数唱

さらに上のレベルをめざすのであれば、数字を見せずに、唱えさせましょう。

親が「2」と言ったら、子は「3」と答えます。これが素早くできれば、『くりあがりのたし算の暗算』も可能になってきます。

 

このように1つずつ段階を経て、ゲーム感覚で楽しく学習できるようにしていきましょう。

 

 

-1年生の算数, 算数の基礎

執筆者:

関連記事

分割分数と量分数の意味と違いを知っていますか?

分数には「分割分数」と「量分数」があります。この2つの分数を使い分けないと、とんでもない誤解に繋がります。 分割分数 まず、小学1年生では「はんぶん」という言葉について学び、これが分数の入り口となりま …

数と量って違うの?

量とは何でしょうか。量と数(すう)の違いは? 簡単に言うと、量は数(すう)に単位がついたものです。1や2は数(すう)です。1個や2mは量です。 物が存在するとき、そこには量が発生します。その量の数(か …

no image

混み具合「単位量あたり」を指導する際のポイント

5年生の学習の中で、最も難しい単元と言っても過言ではないのが「単位量あたり」です。ここでは、「単位量あたり」の授業をする上で大切となるポイントを説明します。 問題 下の3つの部屋の中で、一番混んでいる …

小学校教員が定時で帰るための授業準備の仕方&心掛け

教員の激務が問題になっていますが、働き方は一向に変わる気配はありません。 行政が働き方を変えないのであれば、自分が働き方を変えるしかありません。 私が行っている定時で帰るための仕事術と教員としての心掛 …

no image

算数に欠かせない『理想化』とは!?

算数の授業をしたことがあっても、『理想化』という言葉を知っている教員は、そう多くはないのではないでしょうか。 しかし、算数の授業は、この『理想化』なしにはなりたちません。このページでは算数における『理 …