大人にとっては、当たり前すぎて意識をしないほど、「数」というものは、日常生活のありとあらゆる場面で出てきます。
しかし、生まれてすぐに「数」というものの存在をしっている人はいません。
それでは、「数」というものを知らいない人(子)にどのように「数」を教えればよいのでしょうか。
もくじ
①数唱
「1,2,3,4,…」と数を1ずつ数えることを「数唱」といいます。
よくお風呂から出るときに、肩まで浸かって10まで数えたりしますね。
このとき、子どもは自分が唱えているものが「数」であるという認識はありません。
実際に、私の息子が3歳のときに、1から10まで数えられるようになり、両手の指の数をかぞえさせたら、
上のように、両手で指が5本になってしまいました。
数唱の「いち」と数としての「1」が対応していないんですね。
②一対一対応
数を唱えることができるようになったら、「数(数唱)」と「物」を対応させます。
先ほどの、指の数のように、2本の指に「い~ち」ではいけません。
1本の指に1つの数詞を対応させます。
このときに唱えている数を「順序数」といいます。
上で唱えた数は「順序数」ですので、「ご」は「ご本目の指」を表していて、「片手の指の数が「全部でご本」と、全体の数のことを言っているのではありません。
「最後の数が、全体の個数を表すんだ。」ということを理解させる必要があります。
子が、指の数を10まで数えた後に、「指の数は全部で何本?」と聞くと「ろく」とか「ご」と答えられてがっくりした経験がある保護者の方は少なくないでしょう。