算数を究める

算数の基礎と雑学をわかりやすく解説します。よりよい算数授業と算数好き児童を増やすサイト

4年生の算数

わり算の筆算はどうして他と形が違うの?

投稿日:2018年10月15日 更新日:

わり算の筆算は、たし算、ひき算、かけ算の筆算とは違う書き方をします。なぜ、違う書き方なのでしょうか。授業をするときのポイントと合わせて解説します。

まずやらせてみる

「96÷3」を筆算で計算しましょう。この時に、「わり算の筆算はこうやります。」とやり方を教えてはいけません。まずは子どもの考えるままにやらせてみます。ほとんどの子が、たし算やかけ算の筆算のような筆算を書きます。それでも、そのままやらせてみます。するとどうでしょう。

解けちゃいましたね。では、わり算の筆算もたし算やかけ算の筆算と同じようにできるのでしょうか。

「困った」を感じさせる

次に「45÷3」を筆算で計算しましょう。先程と同じようにやると下のようになります。

困ってしまいましたね。この「困った」を子どもに感じさせることで、わり算の筆算の書き方は他の筆算とは違うということを強く印象付けることができます。

どうして他と違う筆算の形なのか

たし算、ひき算、かけ算の筆算(計算)は小さい位から計算を進めていきます。一方、わり算は大きい位から計算をします。そのため、わられる数の1番大きな位の左隣にわら数がくる筆算の形が適しているのです。

大きな位から分ける

上で説明したように、わり算は大きい位から計算をします。これは日常生活でも無意識に行なっていることです。下のまんじゅうを2人で分けることを考えてみましょう。

普通、最初に、箱に入っているまんじゅうを箱のまま配りますよね。まさか箱から全てバラして配る人はいないと思います。

このように日常生活では大きい位から分けることが自然です。ですから、わり算の計算も大きい位から計算していけばよいのです。

こちらのページもぜひご覧ください。

わり算の筆算を間違えるのは子どものせいじゃない!

わり算の種類(等分除と包含除)についてはこちら↓↓

わり算(除法)の種類 包含除と等分除

わり算の性質についてはこちら↓↓

包含除と等分除の使い分け

-4年生の算数
-

執筆者:


関連記事

比例学習のスパイラル(各学年で教えるべきこと)

算数の山の1つである「比例」の学習は4年生から始まります。どのような系統的学習を経て児童は比例を学ぶのでしょうか。     4年:変わり方 4年生では、「ともなって変わる2つの量の変わり方を調べる」と …

わり算の性質を理解させる方法

わり算の性質が理解できれば、楽に計算できたり、計算ミスも減ります。どのように児童に、わり算の性質を理解させるのか解説します。

タクシーでいくら払う?(4年生以上)

4年生以上を対象とした「答えが複数ある問題」です。 「筋道を立てて考え説明することの大切さ」や「算数を知らないと損をする(知っていると得をする)こと」、そして「算数って楽しい!」と思ってもらえる授業に …

小1~小6対応 思考力を鍛える問題:形の仲間分け

どの学年でも行うことのできる図形に関する授業です。隙間時間でも行えます。 問題 下の12個の図形を仲間に分けましょう。 上の図形はすべて私がwordで作成したものです。元の画像には色がついています。 …

長方形を正方形に分ける ~公約数&フィボナッチ数列への発展~

長方形を正方形でわけるだけで、 4年生では、正方形の学習の発展として、5年生では、最大公約数の発展として、またはフィボナッチ数列というおもしろさとして扱うことのできる教材です。 できるだけ大きな正方形 …