わり算の筆算は、たし算、ひき算、かけ算の筆算とは違う書き方をします。なぜ、違う書き方なのでしょうか。授業をするときのポイントと合わせて解説します。
もくじ
まずやらせてみる
「96÷3」を筆算で計算しましょう。この時に、「わり算の筆算はこうやります。」とやり方を教えてはいけません。まずは子どもの考えるままにやらせてみます。ほとんどの子が、たし算やかけ算の筆算のような筆算を書きます。それでも、そのままやらせてみます。するとどうでしょう。
解けちゃいましたね。では、わり算の筆算もたし算やかけ算の筆算と同じようにできるのでしょうか。
「困った」を感じさせる
次に「45÷3」を筆算で計算しましょう。先程と同じようにやると下のようになります。
困ってしまいましたね。この「困った」を子どもに感じさせることで、わり算の筆算の書き方は他の筆算とは違うということを強く印象付けることができます。
どうして他と違う筆算の形なのか
たし算、ひき算、かけ算の筆算(計算)は小さい位から計算を進めていきます。一方、わり算は大きい位から計算をします。そのため、わられる数の1番大きな位の左隣にわら数がくる筆算の形が適しているのです。
大きな位から分ける
上で説明したように、わり算は大きい位から計算をします。これは日常生活でも無意識に行なっていることです。下のまんじゅうを2人で分けることを考えてみましょう。
普通、最初に、箱に入っているまんじゅうを箱のまま配りますよね。まさか箱から全てバラして配る人はいないと思います。
このように日常生活では大きい位から分けることが自然です。ですから、わり算の計算も大きい位から計算していけばよいのです。
こちらのページもぜひご覧ください。
わり算の種類(等分除と包含除)についてはこちら↓↓
わり算の性質についてはこちら↓↓
[…] わり算の筆算 […]
[…] わり算の筆算 […]