世界中には様々なわり算の筆算のやり方があります。世界中のわり算の筆算を知ることで、日本のわり算の筆算のメリット・デメリットが見えてきます。最初にメキシコから見ていきましょう。
もくじ
メキシコのわり算

メキシコのわり算の筆算は日本ととても似ています。メキシコは、かける数と商のかけ算を書きません。(上では4×3=12と4×7=28)暗算が増える分、日本よりも少し難しいかもしれませんが、全体としてすっきりしています。次はフランスです。
フランスのわり算

フランスは日本とはだいぶ形が違います。書く量は変わらず、場所だけが違うことがわかります。演算記号の「-」を書くことも特徴です。次はオランダです。
オランダのわり算

オランダは日本と形が似ています。商を書く場所が日本は除数の上なのに対し、除数の右に書きます。最後に中南米です。
中南米のわり算

中南米は、式の形をいかして筆算が行われます。だいぶすっきりした形です。
以上のように、世界中でわり算の筆算の形が違うことが分かったと思います。次に、日本のわり算の筆算のメリット・デメリットを見ていこうと思います。
日本のわり算の筆算のメリット・デメリット
メリット:わり算は大きな位から割っていく
わり算は、他の演算と異なり、大きな位から計算を進めていきます。詳しくはこちら↓↓
そのため、わられる数の左側にわる数があった方が、わる数がわられる数の大きいくらいのすぐ近くにくるため、間違えが減ります。
デメリット:商を書く位置
実際に子どもにわり算の筆算をさせると、ノートがごちゃごちゃになってしまうのを見たことがある人は多いかと思います。日本のわり算の筆算は商を、わられる数の上に書くため、前にやった筆算とくっついてしまうことが多くあります。日本のわり算の筆算を書かせるときには、前の問題と十分に間をあけることをよく言い聞かせることが大切です。
こちらのページもわり算について解説しています。ぜひご覧ください。
わり算の種類(等分除と包含除)についてはこちら↓↓
わり算の性質についてはこちら↓↓
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