算数を究める

算数の基礎と雑学をわかりやすく解説します。よりよい算数授業と算数好き児童を増やすサイト

4年生の算数 算数の基礎

ものの位置の表し方

投稿日:2020年3月3日 更新日:

第1学年では、左右や上下など、1次元のものの位置の表し方について学習しています。

第4学年では、平面上にあるものの位置についてどのように表すのかを学習します。この学習では、児童が体を動かしながら、楽しんで学習することができます。

導入:あれ取って!

授業の導入では、ロッカーを指さして「あれ取って!」と児童に指示をしてみましょう。児童は、どのロッカーを指しているのか、「どれ?どれ?」と大騒ぎを始めるでしょう。

ここで本時の課題が見えてきます。

「ロッカーの位置を相手に伝えるには、どうすればいいのでしょうか。」

児童からは、「○○君の隣」や「黒いランドセルの隣」など、様々な考えが出てくるでしょう。

「○○君のロッカーがわからない。」、「黒いランドセルが複数ある」など、それらはどれも曖昧であり、解として適さないことを抑えましょう。

すると、「右から4番(列)目で、上から2番(行)目」などと言う子が出てくると思います。すかさず、その表し方なら、確実に1つのロッカーを示すことを抑えましょう。さらに別の表し方を考えさせると、

「右から4番目で、下から3番目」、「左から6番目で、上から2番目」、「左から6番目で、上から2番目」など、様々な表し方があることに気が付くでしょう。

もしかしたら、東西南北で表す子も出てくるかもしれません。

ある程度、表し方が煮詰まったら、出てきた表し方の共通点を見つけさせましょう。

どの考えも、「右と上」のように、二つの要素が必要であることがわかるはずです。

ミニゲーム①:起立ゲーム

平面上にあるものの位置を表すには、二つの要素(児童には「情報」の方がわかりやすいかもしれません)が必要であることが分かったら、起立ゲームをしましょう。

担任が、「右1、前2」と言ったら、該当する机にいる児童が立ちます。リズムにのせて、ちゃんと立てなかったら負けです。赤白チームや男女チームに分かれると盛り上がります。

大事なポイントは基準

さらに、この学習では、基準をもとにものの位置を表す方法も身につけさせなければなりません。例えば、左下に基準を設けると、

☆の位置は、「横に5、上に3」となります。表記としては、括弧を使って、(横5,上3)とします。真ん中の点は「、(点)」ではなく「,(カンマ)」であることも抑えましょう。

ここで難しいのが、基準がないときは、星は「右から6番(列)目」ですが、基準があるときは「(基準から考えて)横に5」となる点です。一番左の列は、基準がないときは1列目ですが、基準があるときは「横に0」と考えるからです。

ミニゲーム②:爆弾ゲーム

2人組を作り、下のようなマスのかいてある紙を配布します。

どこでもいいので、線と線が交わるところ1つに●を書きます。相手に見られないように書きましょう。

相手の爆弾の位置を先に見つけた方の勝ちです。

例えば、相手から(横3,たて2)と言われたとしましょう。

どちらも外れなので「セーフ」と伝えましょう。次に、自分が相手の爆弾がありそうな場所を言いましょう。

次に、相手から(横4,たて4)と言われたとしましょう。

どちらか一方が当たっていたら、「ヒット」と伝えましょう。

両方とも当たっていたら、「ビンゴ」と言って負けを宣言しましょう。

この学習で難しいポイントは、「横4」というと縦の線を、

「たて4」というと横の線を

表すということです。

中学数学との関連

この学習は、中学数学の「関数のグラフ」に繋がります。

上のグラフでしたら、点Bは(x,y)=(0,5)と表されますね。

この学習まで視野に入れるのであれば、(横5,上3)を、

(横,上)=(5,3) と表すことも教えてもいいのかもしれません。

ローマ字の仕組み

平面上のものの位置を表す方法はローマ字にも使われています。

正確には二次元表なのですが、考え方としては同じですね。3年生でアルファベットを学習するのは、ハードルがかなり高いということがわかりますね。

-4年生の算数, 算数の基礎

執筆者:

関連記事

no image

帰納的思考とはどういうことか??

数学における帰納的思考と聞くと数学的帰納法を思いつく人が多いと思います。 小学校の算数でも、数学的帰納法とまでは行きませんが、帰納的な考え方を用いる場合があります。ここでは、数学的帰納法と算数における …

算数的活動と数学的活動の違い

平成29年度告示の算数科学習指導要領では、「算数的活動」という用語は出てきません。かわりに、「数学的活動」という用語が出てきます。 このページでは「算数的活動」と「数学的活動」は何が違うのか説明します …

no image

魅力的なパンフレットを作ろう!~グラフの応用~

問題:あなたは「究塾」という塾から、「塾生を集めるためのパンフレットに使うグラフを、作ってほしい」と頼まれました。 究塾の過去の合格者数は下の表のとおりです。 あなたなら、どのようなグラフを作りますか …

no image

自分の塾をグラフでアピールしよう ~グラフの活用~

下のように、3つの塾の合格者数に関する表があります。(クラスを3グループに分け)自分の担当する塾にとって都合が良いように、グラフを作りましょう。   A塾にとって都合の良いグラフ A塾は、合 …

正方形はいくつある??

正方形は何かを学ぶ2年生から高校生まで、幅広く行える授業です。子供の実態に応じて、または何を身につけさせたいのかに応じて、解法例を取り上げ、思考を深めてみてください。 問題 下の図の中に正方形はいくつ …