6年生の情報を整理して活用する学習後に行うことができます。
問題:ひな、さくら、かのん の3人のうち1人だけが、ボール投げ大会に出場できます。大会では、ボールを一球投げて、遠くまで飛ばした人が優勝となります。下の表は、3人の練習におけるボールを飛ばした距離をまとめたものです。
あなたなら、だれを大会に出しますか?
どの値に注目するかによって、出場させたい選手は変わります。ここでは、最高記録の値(最大値)、最低記録の値(最小値)、平均値、中央値で見ていきましょう。
上の表は、児童の実態に応じて出します。資料の整理の学習後ですので、児童に数値を出させることが望ましいでしょう。
それぞれの数値を追っていくよりも、個人を追うことで、数値を複合的に見る力が養われます。
それでは、それぞれの選手について考えてみます。
ひなは、なんといっても最大値18mという魅力があります。しかし、最小値8mという危険性も無視できません。大会は一発勝負ですので、少し賭けな気もします。
さくらは、平均値が13mと最も高く、最小値も12mと高いので、大会での失速はなさそうです。優勝はないけど下位もないといったところでしょうか。
かのんは、中央値が14mと最も高く、平均値、最大値、最小値のどれも真ん中です。程よい好記録で、失敗もやや少ないといえるでしょう。しかし、ひなほどの爆発力はないですが、さくらほどの安定もありません。
このように、誰を選ぶかどうか正解は多様です。児童には、「中央値が…。」のように、キーワードを含めて説明ができるようにさせたいですね。